足が臭いのは汗のせい!?
汗でムレると高温多湿で雑菌が増殖しやすくなる
臭いの原因というのは雑菌の増殖で、汗自体はさほど臭いはしません。
ですが体温が上がり汗をかくことで、高温多湿の状態となり、肌に存在している雑菌が皮脂、角質を餌として増殖する過程で臭いが発生すると言えます。
汗を沢山かく程雑菌の餌も増加するから臭いが強くなるといった仕組みです。
体のパーツの中でも特に足の臭いが気になるのは、気温が上がると汗をかき靴の中は高温多湿といった雑菌が最も好む条件となってしまうので雑菌はどんどん増えていきます。
また足の裏というのは汗線が多い部位で1日にコップ1杯分程の汗をかきます。
だから夏に限らず冬でもブーツを履くと足が蒸れてしまい高温多湿で雑菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。
汗と角質は雑菌の餌になる
足の臭いの原因は肌の表面に存在する皮膚常在菌により汗、皮脂、古い角質細胞が分解される時に発生する分解臭と言えます。
皮膚常在菌というのは高温多湿を好むので、汗をかくことで蒸れた状態になると足の裏で雑菌の活動が活発となりどんどん角質、垢を分解し悪臭の原因であるイソ吉草酸と呼ばれる脂肪酸を発生するのです。
また足という部位は他と比べて汗の線が多く汗をかきやすいだけではなく、さらに角質層の厚さが体の他の部分と比べて10倍から20倍もあるのです。
要するに角質層が分厚い分古い角質、皮脂が沢山出るから皮膚常在菌にとっては餌に困ることはありません。
それから足の爪に溜まった角質にも気をつけて下さい。
対策としては爪の角質を除去する為にブラシを使ってしっかり洗い爪は短めに切っておくように心がけましょう。
エクリン腺とアポクリン腺
汗腺は大別するとエクリン腺、アポクリン腺の2種類があると言えます。
そして人間の体のほぼ全身に存在するのがエクリン腺で、この線から分泌する汗により体温調節が行われます。
足の裏の汗腺に関しては99%がエクリン線で、エクリン線から分泌される汗はほぼ無臭ということが出来ます。
逆にアポクリン腺より分泌された汗が体臭の原因になり、臭いが伴なう汗ということが出来ます。
エクリン線から汗が出るメカニズムとしては体温が上昇したら血液にミネラル成分と水分が汗腺に取り込まれ、ミネラルは血液に再吸収されるので水分と少量の塩のみが排出されます。
この汗は基本的に無臭でサラサラしているのですが偏った食生活、運動不足、ストレスなどで汗線の機能が低下しミネラルの再吸収がきちんと出来ないとベタベタした汗となり、さらにミネラル分を含むので肌表面がアルカリ性となるので皮膚常在菌が繁殖しやすい状態となり臭いを発します。
食生活による影響
足の臭いが気になる場合は食生活を改善する必要があります。
食生活は体臭にも影響を与えるので脂っぽいもの、肉類、乳製品、刺激が強い食品、アルコール、ニンニクなどを摂取するのは控えるようにしましょう。
特に肉類、乳製品はコレステロール値を上昇させ汗の線に刺激を与えることで皮脂線の分泌が過剰になるので臭いがキツクなってしまいます。
反対に摂取した方がいい食品というのは緑黄色野菜、ネギ、柑橘類、リンゴ、ゴマ、大豆などのポリフェノールを多く含んだ食品ということが出来ます。
抗酸化作用のある食品を摂取することで体内の活性酸素を減らし皮脂の酸化を予防、臭いの原因である雑菌の繁殖を防ぐことが出来ます。